自らのミニコミ誌にわざわざと書くような事ではないと思いますが、この秋、恒例として、美し国=伊勢神宮へ、妻とお参りに行ってきました。元々は25、24歳となる、娘、息子の修身教育の一環のつもりが、今年なんぞは11歳となる愛犬を連れての伊勢参りをしてしまい、熱心な"宮参り"のみなさまには、お恥ずかしい限りです。
  10月初旬の三重県南部は風光明媚にて、汗をかきながら初日外宮を参って、宿泊。翌日に内宮です。ご存知の方も多いかと思いますが、内宮(皇大神宮)が天照大御神、外宮(豊受大神宮)は、食物、穀物を司る神様・豊受大御神が祀られています。つまり、外宮様は、衣食住を初めとする産業の神様でいらっしゃるのです。
  自分はお客様に、セミナーや、1対1でお話をする際、衣食住の事をよく取り上げます。裸ではいけません、ユニクロさんありがとう。食事はやっぱり国産食品です。(中国云々は・・・やめておきましょうか…。)そして、住です。屋根がないと、人間、雨露がしのげません。つまり、衣食住こそ、生活の最低アンダーラインですよね。

1995年(平成7年)1月17日。阪神淡路大震災って、もう15年経つんですね。54歳の伊藤直樹は、当時39歳にて、神戸の地へ。
  土地家屋調査士業界の執行部として、義援に直ちに向かいました。三宮の駅までは電車が通っていたのでそこで降り、神戸支部長の知友の先輩の許へ駆けつけました。
「阿保か、おまえらは!!」
開口一番、食材や卓上ガスコンロを引きずって届けにいった私達は叱られました。
「わしらは金がいるんや!今日、明日必要なものは、自分達で、当たり前に必死の思いで買い求める。生きていく為に本当に必要なのは、目先の物を買う現金が要るんだ!!」
こんな大変な出来事+3.11東日本大震災の罹災者の方々と比べては失礼ですが、このところ、受任する相続案件で主張を述べられる方々の自由奔放さには、負けます。

伊藤直樹という相続専門プレイヤー(自称)においても、真実はやはり専門家の私にあるのではなく、相続人であるみなさんの心の中にある。
  さぁ、そこから争族協議のスタートです。
私もくじけることなく、手続をお手伝いしてまいります。

届け ! 遺言書作成のススメ

愛媛の田舎を旅する、加藤茶さん(68歳)。自分のルーツ、母の実家を捜してたどりつく印象的な土曜の朝の旅番組放映を見ていました。

68歳の加藤さんが23歳の幼妻と本年6月下旬に再婚されましたが、前妻との間にも18歳差という年齢差。前妻との間には、20歳になる長女さんもみえます。
  ウーム、45歳の年の差。新妻の実家、広島のお父さんのお気持ちは・・・。
  ちなみに養父は37歳。自分が永年テレビでみてきた『加トちゃん』が息子になる、ということで、最初は戸惑いもあったようですが、今では喜んでいる…と報道されていましたが…。
  私 伊藤直樹(54歳)にも、25歳の娘がいます。45歳年上の婚約者が現れたら・・・70歳!?
  たしかに芸能界には、鈴木清順監督が88歳の時に48歳年下(40歳)の奥さんという先例もありますね。

芸能界ネタはこの程度にさせていただきまして、世の相続事案の中には、たしかに複雑な親子等の関係があり、あいきグループで紐解きをお手伝いすることも、多々、日常的にあるものです。
  ちなみに茶さんは、5年前の2006年に、大動脈乖離という難病に襲われ、10時間にも及ぶ大手術によって生還されています。お元気そうだけれど、いつか大病に見舞われる事もうかがえる行状。もしも相続となると、どういった分割となるのでしょう。
  新妻、23歳の綾葉さんは1/2。ご長男22歳、ご長女20歳、ご二男18歳。各相続分が6分の1です。
  ウ~ム、誰の人生に遺産は必要なのでしょうか? 無論、前妻の鈴子さん(50歳)には相続権はありません。協議離婚時の2003年以来、慰謝料と未成年者への養育費(あと、二男さんの2年分、残っていませんか? それとも、高校卒業までという離婚協議書の約束だったのでしょうか。)

加藤茶さん。是非、公正証書遺言を作成しておいてください。

(8月13日 中区役所セミナーの朝、自宅にて。)

TOPICS

東北の復興、再生には、特筆したリーダーシップが必要です。

1945年12月6日、名古屋市は、かつて内務省の名古屋土木出張所長だった田淵寿郎氏を市の技監として招き、「大中京再建の構想」を発表しました。名古屋市は戦時中、日本最大の航空機生産拠点だったため、38回もの空襲を受け、市域の4分の1が灰じんに帰しました。この復興構想には更に、市民の防空疎開が徹底していたことと、建物、ガス、水道管が撤去してあったので、バラックがすぐには建たず、市の中心部が広大な空き地として残っていたことがプラスになり、東西南北2本の100m道路で中心部を4分割し、50m幹線道路を11本敷くという、壮大な計画でした。(当時、日本の最大の大通りは、東京の昭和通り 幅は、44m)
  そして、愛知県には宗教法人が多く、市中に300ヶ所あった寺院と併設墓地。これらをひとまとめにして郊外へ移転したのが、千種区の平和公園でした。(1932年、昭和58年11月、平和公園墓地移転完了)

1949年。国の財政事情の悪化に伴い、全国の戦災復興土地区画整理事業が大幅に縮小されていった中で、名古屋市だけがわずかな変更だけで当初計画を完成させ、久屋大通、若宮大通にはテレビ塔、豊かな街路樹が現在も育ってくれています。
  大通建設の周辺住民は、50%もの土地のほぼ無償提供(減歩)を行ったといい、結果、整理地内の道路面積は13.6%から28.9%へと、大幅に広がりました。
  この偉業をリードした田淵氏は、1966年に名古屋市初の名誉市民となり、1974年7月10日、地元中日新聞の1面にその訃報記事が掲載されていました。
  名古屋市の戦災区画整理は昭和40年代まで、中区の北側から順に、整理に時間を費やし、本換地処分された測量成果は、その後の市中の境界争いをおさえ、数々の民間開発事業や一筆確定測量においても有益な働きを担っており、かような、名古屋での一定の成功をみた長期的、抜本的な再建構想というものが、今回、東北の海岸沿いの都市部において華を咲かせていただく事を祈念したいものです。

私事ですが、土地家屋調査士という法務省資格を28年務める中、地元名古屋でこの確定測量業務を扱ってこれた事にとても感謝しています。今、大阪府内で整理対象外の、K鉄造成住宅地の測量立会のお手伝いを1件進めていますが、名古屋と大阪では全く調査士の働き方が違います。
  名古屋は国土交通省の大ゲサな基準点測量を用いる必要がほとんどありません。大阪では基準点と大上段に振りかぶって多大な測量見積もりでトラブルか、現況最優先で現地の杭とブロック塀にあわせて決め込むしかない測量成果‥‥。
  名古屋の偉大なる先達の業績の上に乗っかって仕事を進めさせていただきながら、それでも1cm±αの位置異同に、日々、言葉を選びながら、境界立会のご理解を賜ってまいります。

TOPICS   = 養子縁組2例 =

通帳売買の実話に触れました。個人情報、守秘義務範囲をガードしながら披露します。

【1】 亡Aさんの相続手続の依頼を受け、80名余の法定相続人の方々に、
「あなたが相続人の立場にあり、とある不動産の登記名義をどのようにしたらいいか、20年にわたって跡を管理されている相続人の一部の方がご照会されたいと考えておられます…」
といったお手紙をご送付している最中、相続人(仮にBさんとしましょう)の中でもやはり相続が起きています。

Bさんの除籍を職務上権限取得し、その相続人Cさんに同様のご照会文を送付したところ、
「自分の子Cは、Bさんの養子になんかなっていないぞ。」
との電話が事務所に入ってきました。Bさんの除籍にはたしかにCさんがこの2~3年前に養子縁組されています。
・・しかしその1年前、2年前、3年前にDさん、Eさん、Fさん…が養子縁組をし、又、離縁されている旨が記載され、更に最期のCさんだけが離縁の届がされておらず、Bさんの本年死亡の一行。
Dさん、Eさん、Fさんは姓が変わると金融機関、市中金融の借入状況データからはずれて、新たに通帳を作る事ができ、アコム、レイク……でクレジットカードが取得できてしまう。直ちに死後離縁の家裁許可申立てをCさんのご家族へご説明しました。

【2】 もうひとつの養子縁組話は、1人法定相続人予定のご家族とのお話し合いの模様です。
「Aさんはご主人に先立たれ、不動産の保有状況からすると2億円以上の相続税を娘さん(Bさん)お一人でご負担いただく事になり、なにか少しずつ手を打っていただく事をおすすめします。例えば、ご主人のCさん、姓は違いますが、どうでしょう?お孫さんで小学生のDちゃんはいかがですか? 養子縁組されると、法定相続人の相続税法上の控除額が1000万円増加し、更に1人相続より2人相続の方が税率も多少低くなりますが…。」

Cさん曰く、 「私は財産を妻(B)が一人で相続すればいいし、娘(D)の姓もA姓として学校で誤解され、イジメにあったりして欲しくないと思います。不動産が6ヶ所あるのなら、1~2ヶ所売って、納税しますよ。」
Bさん曰く、 「私は実の母からCに嫁いだ身なので、子供の姓は主人の意見に従います。縁組は本人が成人したら考えさせます。」
伊藤曰く、「Dさんが20才になるまで10年かかりますね。今、不動産の内、ご自宅を除く5ヶ所には、マンションを建てたばかりの1筆と、他人に貸している土地が3筆。ご主人の会社所在地1筆。
  ご自宅で楽しく3世帯同居中、1筆。つまりは、ご主人の会社の底地か、ご自宅を処分するのが一番簡単で、2番目には他人に貸している土地を立ち退いていただいて、更地として売却換価しての納税となりますね。借地人の方々との関係は良好ですか?」

ABC 「やっぱり、養子縁組を考えてみるか……。」

弁護士業 と 宅建

正直、勇気が要る発言をします。

自分の生まれ育った名古屋市中区丸の内は、弁護士さんの事務所密集地です。知り合いの先生。顔は知っているけれど、声をかける事もなく、すれ違う先生。弁護士の資格は、最も険しい試験を経て到達が出来る、スーパーエリート像です。それだけに敷居が高いといいます。報酬が高いというだけでなく、何事も訴訟へと導かれ、本人の意思と違った解決方法によって、勝利はしたものの、関係する人々の心にキズを残す事もあり、ベストな夜明けが迎えられるとは限りません。
  東大出身のバリバリの弁舌家もいれば、依頼者の顔を斜視して淡々と受任を開始される先生もおみえです。

そんな中で、弁護士以外の市民を小バカにした話し方をされる先生に逢うことがあります。
「こんなやりとりを、一体誰から教えてもらったの?」
「そんな費用はかけんでも、私が全部片付けてあげるよ。税務申告? そんなもの、弁護士は税理士資格同様、いつでも確定申告、相続税申告くらいできる資格だで、ウチの女の子にやらせるから、任せておきなさい。」
「君は、何の立場でその発言をするのかね。依頼者の代弁ができるのは、日本では弁護士だけなんだよ。」
「弁護士法第72条、弁護士以外の者が法的交渉をしてはいかんよ。おたくの発言は非弁活動だ!!」
「法律に関わる仕事をしておられる司法書士さんが、こんな文章、発言をしてもらっちゃ、困りますよ。」
「手続きのことを尋ねているんじゃないよ。依頼者はこの登記を本当にオタクに委任したのかって聞いているんだ。」
「お客さんから、これまでかかった実費はもらってあげるから、後は私(弁護士)に任せなさい。ここからはオタクには関与出来ない世界です。」
「私に依頼してくる前に、依頼者に対して、間違ったアドバイス、してきてないだろうね。」
「法律相談は弁護士の専属であって、司法書士や、まさか行政書士に、法務と称して、法律を語る資格、ないでしょう。」

たしかに、法曹資格の中に、司法書士は入っていないといわれます。しかしながら、日々の法律的相談業務から、相続の分割方法や協議の進め方の中で、私共の関与なくして、登記や測量、各種行政手続の処理は終わっていきません。
  どこかで敷居を設けたり、線引きをする必要はない筈です。無論、勉強・研修・体験に基づくレベルアップは資格者の最低モラルであり、欠かすことの出来ないところです。弁護士さんと、絶対量において、仕事解決能力で負けるとは考えていません。
  少なくとも、弁護士先生と私は、直接比較対象ではなく、モチはモチ屋の間柄であると思っています。

そんな中でも、宅地建物取引業は、更に、特殊な資格です。いわゆる不動産屋という仕事師の中には、色々なタイプの人々がいます。かつての司法試験挑戦者もいれば、ヤクザちっくな暴言者もいて、それぞれの分野で働いておられます。
  むしろ弁護士先生は、不動産屋さんには一目置かれます。登記や税務はカジれても、売ったり買ったり、なだめすかして(?!)立ち退いてもらったり、仲人をするのは、弁護士さんの領域ではないからでしょう。 ここで、いわゆる先生と社長が、はじめて併立するのです。

たしかに、この2者の成功報酬は、他の資格者の請求額と、比べようがありません。
司法書士で3万、10万、30万円。土地家屋調査士で30万、50万、100万円。税理士でも3万、100万、300万のところ、弁護士さんと宅建業者だけが、100万、1000万、3000万という報酬です。
しかも、成功が年に数回しかない。或る意味、弁護士さんも9割がボランティアです。宅建業も、相談、下話、お付き合いを積み重ねる毎日です。

私がここで申し上げたいのは、弁護士先生が不動産業者とは対等で、税理士や司法書士を半ば下の位で見ているのは、愚かな判断だということです。
  それぞれの持ち場、舞台があるのです。司法試験を通過しても、例えば行政書士になっても、同じスタートには変わり無いということです。
  《うわ~、弁護士様に叱られそう》と……ちっとも気にしていない伊藤直樹です。

・・・・どんなに言ったって、某先生方のプライドは消えやしませんから・・・

この頃の伊藤直樹、あいきの悩み

最近の遺産争いは、なんといっても被相続人の口座入出金記録が、10年間分遡って、どの相続人からでも金融機関に照会をかけられる、という前回第143号1ページ目右側に書かせていただいた、H21.1.22最高裁判例変更に尽きます。

父や母と同居している跡取り家族(本家)に対する、早々に家を出た妹や弟の家族(新家・分家)のみなさんの個々のお気持ちは、わからない訳でもないのですが、最近はますます、譲り合いではなく、囲い込み・奪い合いの対立しかありません。
「10年間の生活費は全て父・母の年金や賃貸収入で賄っておいて、弟や妹には1円でも少ない遺産分けでとどめようとする跡取りの兄貴には、我慢がならない!」
「わがまま放題の祖父・祖母の世話や、介護は押し付けておいて、弟達が財産分けだけ求めるのは、いかがなものか!」

双方のご意見・気持ちを伺いながらも、なんとか、どこかで譲り合っていただかないと、遺産分割は終わりません。

「小さかった頃、兄弟姉妹で子犬のようにコロコロとじゃれあった思い出があったんじゃないですか? なぜそんなに恨むんですか?」
「家があって、アパートも1軒、いただいて。それでも弟さんや妹さんにわずかな現金しか渡すつもりがないって頑張っているお兄様。跡取りを務めるって、それほど大変な事でしょうか?不動産は全て相続しないと、やっぱり気が済まないんですね。駄目ですかねぇ。アパート1軒分、下の弟さんに渡したら、面子(メンツ)つぶれますかねぇ…。」
こんな会話の果てに・・・
「それじゃあ、自分の法定相続分――又は遺留分の元となる親の遺産の正確な金額算定するには、10年分の本来貯まった筈の収入を、本当は父・母が使ったか? 同居生活者が使ってしまったのか? 私達には知る権利があり、それを調べてもらわなければ、遺産分割協議の実印協力は、絶対したくないですからね!!――――」

19年前に伊藤直樹、伊藤秀樹兄弟で、あいき総合事務所を母胎とする「株式会社相続税情報センター」なる法人をたちあげて以来、名古屋市内の各区役所を舞台にセミナーを開催し、相続に関する、あまねく+・-情報の伝導を、私こと伊藤直樹が講師として、100回近く演じてまいりました。
  講演内容は、ご来場いただく全ての方々の満足するものではなかったでしょう。取り分が多い方。取り分が少ない方。多くなる方。少なくなってしまう方。私の講演がおもしろい方。おもしろくないぞっ!ていう方。相続って奥深いって思いますね。

10年にこだわりますが、70才、80才、90才…の父母が亡くなる迄のラスト10年。ずーっと一定の生活費+介護費がかかり、それ以上に収入があって、所得税確定申告上プラス分がそこに残っている筈だった方。いや、残っていなかった方。

~とまぁ、色々考えてみるんですけれど、ひとつ……こんな話も聞いていただきたいのです。
  ドン・キホーテ。彼はとても純粋な人でしたよね。自分の欲なんぞ無い。ただただ正しい事のため、風車に向かって突入していく。
実は腕力もなく、サンチョ・パンサという忠実な召使いの力を借りなければ何も出来ないくせに、仙人が如く振舞って…自己犠牲なんです。

自分さえ良ければ…とドン・キホーテは云いませんでした。
常に相手に配慮し、自分の為にではなく、下心がない人物像。

ここにこだわって、考えてみましょう。

私事・TOPICS

今回の耳よりあいき情報の冠において、税理士法人あいきの名称をはずして、発信をいたします。それぞれの事務所所在地にて、従来通り共通のサービス提供に努めてはいますが、お客様がいずれかの入口からあいきにご依頼されるかによって、十分な対応がとれないことも予測されます。

あいきグループの本部は、依然として私こと伊藤直樹の許にあり、税務面のフォローも、別枠、いちすぎ事務所にて、新しい税理士の補充もすすめています。

あいき=伊藤兄弟の全力投球に、今後とも不断のご相談相手として、乞うご期待を。

本号においては、相続関連法の十分なご案内がご用意できません。
H23.3.11大震災の復興に係る税制改正の混乱もあり、お伝えすべき目新しい情報が本当にみつかりませんでした。皆さんも十分ご存知の通り、平成23年度税制改正案として上程された相続税法改正案は、ずっとずっと審議継続中にて、今年は成立しません。
  しかし平成24年。来春の4月1日から、間違いなく相続税法は改正されるでしょう。要するに、今回は何もございません。次回に乞うご期待!!

TOPICS アレコレ

● 邱永漢(キュウ・エイカン 台湾 大正12年生)さんの話をしましょう。私 伊藤直樹の父の1歳下です(元気ですねぇ)。

3月の震災後「日本人は今後どんどん経済規模が小さくなって、貧しい未来を迎える、というあきらめの言葉を耳にしますが、いまだ日本人は、アジアで一番お金持ちの国です」と。
  中国あたりの経済発展がいくらすごいといっても、日本人ほど物心ともに満ち足りた生活を送っている人が、中国には、ほんの一握りもいません。
現在、日本→香港→中国へと居住地を移し、やがて大赤字となる日本が増税を繰り返すだろう…今から30年も前から、"払ってもらえなくなるだろうから"と、日本の年金は未納としてきました。

邱さんは物書き以外に、日本国内でも数多くの事業の失敗を繰り返してきました。1964年(当時40歳)、東京オリンピックの頃には、不動産事業の失敗で破産寸前の状態に。その失敗談を20年後に週刊誌連載して、随分儲かったそうです。"神頼み" "人任せ"はやめて、毎日の暮らしの中で新たな発見をする努力……そうやって得られた新発見をすぐ生活に活かせるようにすれば、「質の良い暮らし」=お金儲けは出来る、と述べておられます。
  『日本人は責任感が強く、完璧主義でサービス精神が旺盛…このメンタリティは、世界中どこへ行っても、まだまだこれからも通用します。』って応援の言葉をいただき、邱さんのツメのあかを煎じて、お金の活かし方も考えなきゃならんですね。

● 通算1047勝の勝ち星を達成し、本年7月10日に愛知県体育館の琴欧州関との一戦に破れた、大関 魁皇(かいおう・39歳・福岡県直方市出身)は、11月13日からの地元の九州場所において、その姿はもう見られません。

来年の5月27日には、「魁皇」の断髪式が行われます。その準備に奔走する奥様は、元女子プロレスラーの古賀充子さん(旧姓 西脇…岐阜出身)。
  大相撲は国技です。関取となったお相撲界には、【八百長禁止は兎も角】現役中に車の運転をしてはいけない、というルールがあるのをご存知でしたか?
引退して、充子さんと大関が初めて2人きりになったのが、名古屋場所を終えて東京へ車で戻る時。魁皇は「初めて奥さんと半分ずつ東名高速を運転しました」との事。こんなしきたりもちゃんとあるんですね。
  2人の出会いは1997年。1999年6月に結婚。2000年5月場所が魁皇、29歳での初優勝です。そして2011年7月、引退会見では、「嫁がよくやってくれたから‥‥。魁皇の相撲人生は最高に幸せでした。」といったコメントをのこしました。
  今後、ゴタゴタ続きの相撲界をガチンコ立会が当たり前の「かいおう」⇒浅香山親方が、どう立ち直らせていくのか、注目したいものです。

奥様、充子:ミツコさんは、実は大関と出会う半年前に卵巣がんを患われて、片方の卵巣を摘出し、ちょうど半年間の抗がん剤治療を終えたお祝いの会として、(後輩のアジャコングさん達と一緒に‥)お相撲さん達との合コン食事会に出席されたのが、お二人の出会いとか。勝手な憶測ですが、現在44歳の充子さんが懐妊する事は、なかなか難しいと察します。この状況下、大関としての人生の積み重ねは、おそらく、とある弟子へと相続させる事が、お二人の今後の夢となっていくのでしょう。

誰もが血のつながった後継者に恵まれるとは限りません。人間は子孫を、色々な形でつないでいく動物なのです。
  今月号では、争族を巡る相続人間の攻防に、少々疲れ気味の伊藤直樹の一面が出てしまいました。もっと広い視野、鳥の視野で相続とぶつかるよう、反省中です。

在宅医療に挑戦する薬局のフォロー

● 愛知県西尾市(税理士法人あいきの松田茂樹代表の出身地です)にて創業の『スギ薬局』、会長の杉浦広一氏は、安く医薬品を売る、というよりも、相談やアドバイスを通じてお客様へのサービスに努め、感謝される、頼れるドラッグストア、全店舗800店を全国展開されています。

● スギ薬局のお客さんは、複数の病院、お医者さんにかかっているといわれ、お客さんはそれぞれで処方箋をもらい、別々の薬をもらいますが、これをバラバラの薬局から購入すると、薬同士で効能がバッティングしたり、副作用を起こしたりすることがあります。薬のプロと医術の処方箋は、複数になるとミスを起こす事があるのです。在宅医療+自宅近くのスギ薬局でまとめて薬を買うと、薬同士のバッティングはなくなります。そんな事からも、スギ薬局は、病院や駅前ではなく、住宅街の中に新店舗を出店するよう心がけているそうです。日本の医療費には30兆円以上かかっています。この内、無駄になってしまう薬代がどれほど多いか。スギ薬局さんは更に、会社自体で、在宅医療への挑戦を始めています。
  実は、薬剤師にできることと、実際に点滴や施術そのもの等、医師、看護士をなくしては出来ない事は、法律上はっきりしています。年間、延べ1億7000万人の来客がある、全国第3位の薬局チェーンは、医療崩壊を回避できるよう、新しいドラッグストアの経営信念を曲げません。

「社会に何が出来るのかを考え続ける」杉浦会長の挑戦は正しいと思います。

● また、杉浦昭子副会長(妻)は、700人の美容部員を駆使して、健康と美容を併せて開拓しているそうです。

老人ホーム等で暮らしているお母様達に、コスメティック・セラピーというお化粧サービスをどんどん仕掛け、かつらや、つけまつげ、人工乳房等を自己のドラッグストアに並べ、気持ちの面からも女性のみなさんへの健康化に力を注いでいます。
  また、ガン治療の副作用で、頭髪、まゆげ、まつげ等の脱毛に悩むガン患者のみなさんにも、明るく前向きな気持ちを持ってもらう為、スギ薬局は、患者さんだけでなく看護士さん達への化粧ミニセミナーを行っており、看護士さんを介して、女性患者のみなさんへのアプローチをしています。会社のこの姿勢が、伸びていく会社の理念なのです。

● 小売業、中小企業各業界が伸び悩む中、薬局業界のこの会社のポリシーは、「直接の経済的利益よりも、人と社会の幸福への関与に貢献することで、目の前の1人の患者さんの信頼を得る」ということで、今も右肩上がりを続けているそうです。

● あいきグループでは、18年前から相続情報セミナーを開催し、その個別相談会や事務所来訪のみな様のご相談については、全て無料対応にて、今日まで継続してきました。

スギ薬局さんと競争するような立場ではありませんが、あいきのポリシーの追加表現として、「人と社会の幸福への関与」は、是非、追加させていただきたいと思います。
  今回号では、東日本大震災による相続税路線価の特別評価減は、紙面の都合上、省略します(細かすぎるのです)。平成23年7月1日発表の全国路線価に、新たに相続税、贈与税評価減が加わりました。詳細は11月19日の西区役所セミナーで、かいつまんでお話をしましょう。
  でも、耳よりあいき情報中には、東海地方の情報として、もう少し細かいコメントを書いてみます。気になるのは、区画整理の本換地前の土地相続税評価のアップです。東北は下げます。でも、愛知はかなりの箇所で、今尚、土地区画整理事業が行われています。震災と関係ない以上、刻々と整理工事事業の進み具合によって、翌年からの相続税申告評価額は上がっていくのです。

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