他人の評価について

 

 あいち事務所ブログと併行して、自分は現在、顧問(前会長からの)ブログにも、月数回書き込んでいます。
 地元の業界が全国の横並びをついに選択してしまいました。
 自分がかつて20年前、この日本全体からローカルルールを廃するような、東京一極、会員の成績点数発表を、役員として反対していたこと。
 そして4年前迄の4年間。
 全国の仲間に本来の自己研鑽の意味をしっかり考えることなく、なんでも横並びを良いとする風潮に対し、強く反対し、全国の仲間にも忠告を発し続けてきたものです。
 それが今、アッサリと研修受講状況把握を理由として、愛知県土地家屋調査士会もCPDという成績発表ツールを採用してしまいました。
 この研修の中味ではなく、研修やっとるから出席したらマル…という流れは、納得できないです。

 以下、その顧問ブログの抜粋です。

専門職能継続学習(CPD)と、土地家屋調査士の研修制度とのくくりについて、敢えて、全国49会とは一線を画してきた愛知会が、3月31日付会長名にて、県下発信されました。
 昨年10月の連合会研修受講状況の管理システム マナブルの利便性にのっかって、本会の研修受講状況把握の混迷打開をはかられたことは、施策として理解しています。
 しかし、CPDという名を用いて、自己満足している姿には全く共感できません。

 私 伊藤は、愛知会の副会長時代、連合会理事時代(H15〜19)、本会会長、連合会副会長時代(H29〜R2)に、一貫して連合会の研修をCPDと名乗ること自体、看板を降ろすよう進言してきた立場を今もとっているつもりです。
 
CPDポイント制度導入=会員個々の受講履歴を東京のウェブサイト上で、全国、どこからでもチェック出来ます…という会員間ポイント獲得状況比較が何の目的か? 恥ずかしいから研修会へ行く。外部研修、シンポ、社会貢献に参加するのでしょうか?
 公共事業の入札のため、自分のCPDポイントを記入する、もしくは、入札要件とされている測量士、土木設計業界とは格別、他の業界、公共から、土地家屋調査士CPD制度は、何も求められてはいません。
 ひとつの投稿でCPD全廃議論をもちかけるものではありませんが、少なくとも、「考えた」上での方針転換か否かが肝心です。
 先日放映されていたTBS日曜夜9時「御上(みかみ)先生」の最終回。松坂桃李演ずる主人公の教師のセリフ。卒業を控えた高校生への授業。
 主人公は「考えて」が口癖。人間関係などの問題が起こるたび、生徒自身に考えさせ、自力で解決に辿り着かせてきたところ、この日は、この言葉を自ら否定します。
『教育とは考える力を養うこと。では考える力とは何か? コストや時間をかけず、正解に辿り着く力と思いがちだが、実は、答えのない問題の答えを「考え続ける力」を指す』と語りました。
 安直な善悪二元論、犯人探し、お仕着せの正解に陥らず、不確実性を受け入れる「ネガティブ・ケイパビリティ」を持てと。
     〜 以上、後段は日経朝刊一面、春秋より引用
 
「誰もきみに未来を贈ることは出来ない。
        何故ならきみが未来だから。」
          谷川俊太郎「未来へ」より引用
 
※ ネガティブ・ケイパビリティ (Negative capability)
「不確実な状況や、答えのない問題に直面した際に、すぐに結論を出そうとせずに、その状態を受け入れる能力」


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