天一坊事件・ブラックホール

 再び、負動産引取の件について、書きます。

単刀とおすみつき?NHKBS大岡越前守の題材として、徳川吉宗候の御落胤と騙った天一坊事件。

 裏のある詐欺事件は、昔も今も絶えないわけで。

このたびの相続土地国庫帰属制度を騙って、遊休不動産や所有者不明土地の増加を抑止するとして「負動産引取サービス事業者」が横行している事は、ご存知でしょうか?

 国交省は、宅建業法に触れていないからと放置しています。

 あいち事務所の年4回セミナー、その後の相談会において、数多くの負動産引取事案を既に、業者とやりとり始めている…との案件が、私自身も、何件もうかがっています。

 具体的には、ややこしいのですが、引き取り業者は、2年前の本制度スタート以来、A法人を創り、所有権移転登記は受けるけれど、Aからは1円も支払うことなく、所有者の方は、ただお金を支払うだけなのです。

 これって、わかりますか?A法人が数年経過して、固定資産税の滞納を始める事によって、A詐欺事件が原野商法類似として社会問題化したとしても、マスコミに気づかれないまま、本件、土地所有者層には、キズはないのです。

 つまり、法務局受付帰属制度という国に費用を支払うつもりで、期間が長い審査にてなかなか受付してもらえなかったとして、高いかもしれませんが、民間の「引取サービス業者」へ経費支払いの案件が今後多くなっていったとすると、日本は新制度を用意した事により、見事な詐欺取引の横行を助長したことになります。

 まさしく、天一坊に経費支払いをして、間違えてしまった民の迷い同様の事が、今、繰り返されているのです。

 この直樹の思いという小さなブログでつぶやいていても、皆さんに伝わりませんね。自身が愛知県土地家屋調査士会の来年2月開催予定の「境界シンポジウム」担当委員として、東京財団の吉原祥子さんはじめ、多くの所有者不明土地問題や、防災・減災事案に発言をされている有力者の方々と、もっと本件を詰める会話をしっかり行わないと、と思っています。

 あいち事務所からのシュプレヒコール!

 相続土地国庫帰属制度は、いつか、もっと国がメンテナンスして、柔軟に国有地化する方向で、良い制度にするとして、民間の負動産引取サービスにはみなさんが近づかないようにする!! お薦めします。

 引取サービスによって、登記名義を何十筆、何百筆と、何も考えることなく、全国の司法書士が、被害者費用負担で登記申請した後…これが、日本国を「アヤめる」外国に、A法人破綻後、全て、所有権が引き継がれる可能性も大!と、伊藤直樹は予想しています。

 メチャクチャ危険な流れが始まっています。

破綻?破産?…あっという間に、他国の悪意ある日本侵害者に登記名義が移転してしまうストーリーが始まってしまったという事を、少なくとも、情報として、識っておいてください。

 このブラックホールに参加しないでください!!

 


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