遺品整理ドラマ
遺産整理業務、遺言執行に想う
具体的には「終幕のロンド」という、遺品整理人という仕事をうたった東海テレビ=あのフジテレビ制作の草彅剛主演のTV創作番組なのですが、あいち事務所が今、努めて取り組んでいる遺品整理業務代理行為同様、なかなか逆風のようです。
12月22日夜、最終回はメロドラマで終わりましたが、遺産、故人が大切にしてみえたものをどう取り扱うのかについて、商業オンリー主義の人々には触ってもらいたくないという言葉に共感しました。
相続を専門とした事務所にしようと思い切ったのは平成4年。今から33年前のバブル崩壊時のことでした。
司法書士ですから、そしてあいち事務所の税理士が極めようとする、私達の相続との取組姿勢は、故人の方、ご本人の想いと、遺産、更には私物・遺品に対して丁寧に接するというものであり続けたいと、この30年余、頑張ってきましたし、これからも、そうありたいと実行し続けるつもりです。
しかし、世の中。遺言信託を商いとして、メイン信託銀行を主導にメガバンクが率先し、且つ、地方銀行と、更には信用金庫までが楯系列で、相続事案に対して金儲けに走り続けている事に、反発を感じざるを得ません。
故人は1人。相続人は複数。確かに全員の平等。えこひいきがないように全員の意思確認をしながらの遺産分割、遺産整理ですが、どうも、これを傘にきせ、街の弁護士、司法書士、税理士が行う、遺言執行や遺産整理を、金融機関全体で士業にやらせないで自分達しか触らせないように、つまらんハードル創りに精を出しているように、昨今、思えるのです。
本日も、○○ガン△△証券は、遺言執行による執行者個人名の故人株式の代行売却用口座の開設は、遺言や、法定相続人全員の印鑑証明書添付「遺産整理業務委任状」では、今後いたしません…なる本社からの指示がございまして…と、告げられました。
そのような口座開設不可とした場合、今後の代替措置は→信託銀行発「遺言信託による、信託銀行主導(専属)による相続財産整理」が、最も正しい商事信託行為だ!とでも言いそうですが、本当はどうしていくつもりなんでしょう。
伊藤直樹は、30年余。日本の信託銀行主導の遺言信託があまりに金儲けに偏向しすぎてはいないのか?と問いかけつつ、日々、あいち事務所遺言受託を開拓してきました。
恐らく、地元の弁護士さん。そして、自分が知る限り、最も丁寧に司法書士執行予定の公正証書遺言作成を先駆的に取り組まれてこられた松崎司法書士先輩以外に、真剣に、故人の財産…そして金目のものだけじゃなく、故人の大切にされていたものへの敬愛があるのか否かわからない商業主義的遺言執行、又は遺言整理業務の取り組み方をしている仁を知らないと独白してしまいます。
同輩の中には、そんな事ないぞ!って言われる司法書士、或いは税理士さんもみえる事でしょうが、各銀行、JA等、そして証券会社等々が、次々と面倒臭く壁を設けてくれる実態を、真正面から私共あいち事務所はぶつかって制覇していきます。・・・これからも。
ともかく今。遺産整理、遺言執行……逆風です。

